2020-01-01から1年間の記事一覧

【感想】『ペルソナ2 罪――Innocent Sin』、ATLUS、1999年6月24日(PS版)、2011年4月14日(PSP版)

いやー、やっとクリアしました。『ペルソナ2 罪』。今年の秋にふと、『罪』の続編の『ペルソナ2 罰』で、現職の外務大臣が進める陰謀に立ち向かう社会人のRPG主人公達の活躍を改めて見てみたいと思い立ち、いや、それならまず前編の『罪』からだ、ということ…

【読書録】ギリェルモ・モロン・モンテロ/ラテン・アメリカ協会訳『ベネズエラ史概説』ラテン・アメリカ協会、1993年6月28日発行。

ギリェルモ・モロン・モンテロ/ラテン・アメリカ協会訳『ベネズエラ史概説』ラテン・アメリカ協会、1993年6月28日発行を読了したものの、Amazonにもブクログにも登録されていない本なので、このブログにて感想を書くことにする。 本書は1926年生まれのベネ…

【読書録】猪木正道、勝田吉太郎編『世界の名著42――プルードン バクーニン クロポトキン』中央公論社、1967年11月20日初版発行。

猪木正道、勝田吉太郎編『世界の名著42――プルードン バクーニン クロポトキン』中央公論社、1967年11月20日初版発行。 近代アナキズムの主導者の作品を集めたアンソロジー。編集に当たった猪木正道氏、勝田吉太郎氏は共に保守派の学者だが、猪木正道氏が1930…

【読書録】勝田吉太郎『人類の知的遺産49――バクーニン』講談社、1979年12月10日第1刷発行。

勝田吉太郎『人類の知的遺産49――バクーニン』講談社、1979年12月10日第1刷発行。 保守派の思想史家によるバクーニンの研究書。1968年に白井厚氏がウドコックの『アナキズム』(原著1962年)を翻訳刊行した際には、まだ日本にはバクーニンの専門の研究書は存…

【読書録】ジョージ・ウドコック/白井厚訳『アナキズムII――運動篇』紀伊國屋書店、1968年7月31日第1刷発行。

【読書録】ジョージ・ウドコック/白井厚訳『アナキズムII――運動篇』紀伊國屋書店、1968年7月31日第1刷発行。 同著者の思想篇に続く運動篇の書。アナキスト・インターナショナル、フランス、イタリア、スペイン、ロシア、その他諸国のアナキズム運動史につい…

【読書録】ジョージ・ウドコック/白井厚訳『アナキズムI――思想篇』紀伊國屋書店、1968年6月29日第1刷発行。

ジョージ・ウドコック/白井厚訳『アナキズムI――思想篇』紀伊國屋書店、1968年6月29日第1刷発行。 原著は1962年。カナダ出身のイギリスの思想史家による近代アナキズム思想と運動双方の通史。 本書刊行の1968年の時点において、訳者の白井厚氏は日本のアナキ…

【読書録】勝田吉太郎『アナーキスト――ロシヤ革命の先駆』筑摩書房〈グリーンベルト・シリーズ85〉、1966年11月30日初版第1刷発行。

勝田吉太郎『アナーキスト――ロシヤ革命の先駆』筑摩書房〈グリーンベルト・シリーズ85〉、1966年11月30日初版第1刷発行。 保守派の思想史家によるアナキズム史。ロシアを中心に、近代アナキズムの誕生からロシア革命後に、ライバルだったマルクス主義に敗れ…

黒色社会民主主義に向けて:【読書録】渡辺孝次『時計職人とマルクス――第一インターナショナルにおける連合主義と集権主義』同文館、東京、1994年12月19日初版発行。

渡辺孝次『時計職人とマルクス――第一インターナショナルにおける連合主義と集権主義』同文館、東京、1994年12月19日初版発行。 19世紀スイスの労働運動の研究者による、第一インターナショナルにおけるスイスの時計職人の役割を明らかにした書。あとがきによ…

読書録:松田道雄『日本知識人の思想』筑摩書房〈筑摩叢書44〉、1965年7月25日発行。

討幕革命から安保闘争までの日本の知識人・インテリゲンチアに関する論考集。以前斜め読みしたものを今回改めてしっかり読むことにした。私がロシア語のинтеллигенцияのカタカナ表記を「インテリゲンチャ」でも「インテリゲンツィア」でもなく、「インテリゲ…

トゥハチェフスキー粛清事件に見られる民衆のスターリン支持について――クロンシュタット叛乱を偲ぶ

「赤いナポレオン」こと、ソ連赤軍元帥ミハイル・トゥハチェフスキーが1937年6月にスターリンに粛清(処刑)された際に、当時の日本の左翼文学者たちはこの事件を以下のように捉えたとのことである。 “ 昭和十年代の初頭において、左翼的あるいは同伴者的知…