2021-01-01から1年間の記事一覧

【2021年再掲】近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について――

以下は、2013年に友人のラッコ君(twitterID: @rakkoannex)の『概念迷路』という雑誌に寄稿した「近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について――」の再掲となります。 「近代日本に於け…

「近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察」再掲に当たっての弁明

2013年に友人のラッコ君(twitterID: @rakkoannex)、に「根源」というテーマで何か書いてくれと言われ、『概念迷路』という雑誌に「近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について――」と…

アンドレ・レスール/小倉正史『アナキズムの美学――破壊と構築:絶えざる美の奔流』現代企画室、1994年10月25日初版第1刷。

19世紀から20世紀後半までのアナキスト革命家やアナキズムに関係のある芸術家の芸術思想史を追い、アナキズム美学思想史を論じた書となっている。ただし原著が1973年なので、「俺は反キリストでアナキストだ」と歌ったセックス・ピストルズのロンドン・パン…

【読書録】韓国アナキストの伝記から見える現代韓国の日本観:国民文化研究所、草場里見訳『韓国独立運動家鴎波白貞基――あるアナーキストの生涯』明石書店、2014年1月31日初版第1刷発行。

日本統治時代の韓国のアナキスト、白貞基の伝記。無国家の社会を目指すアナキストを、植民地支配からの国民国家の独立を目指す「独立運動家」と呼ぶのは正しくない気もするが、刊行した韓国の国民文化研究所は金九らと並ぶ大韓民国の独立指導者の一人と認識…

ナロードニキとしての国学者?:【読書録】伊東多三郎『草莽の国学(増補版)』名著出版〈名著選書2〉、1982年3月25日発行。

伊東多三郎『草莽の国学(増補版)』名著出版〈名著選書2〉、1982年3月25日発行。 1945年1月に原著が刊行された本の増補版復刊。「草莽の国学とは、庶民の国学の意味である。庶民生活に弘まった国学、之である」(本書1頁より引用)という書き出しから始まる…

【読書録】外川継男訳『バクーニン著作集3――鞭のゲルマン帝国と社会革命』白水社、1973年12月20日発行。

“……万人に逆らって発言したり、行動するためには、大きな、まじめな信念に裏打ちされていなければならない。だがエゴイストや破廉恥な人間や卑怯者には、この勇気はない。” (「神と国家I」本書218頁より引用) 本書にはバクーニンの『鞭のゲルマン帝国と社…

【読書録】D・アプター、J・ジョル編/大沢正道、江川允通、見市雅俊訳『現代のアナキズム』河出書房新社、1973年5月15日初版発行。

【再掲】D・アプター、J・ジョル編/大沢正道、江川允通、見市雅俊訳『現代のアナキズム』河出書房新社、1973年5月15日初版発行。 1939年のスペイン革命の挫折の後、1968年の世界的な若者の反乱を契機にして復活した世界各国のアナキズム運動についての論文…