2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

黒色社会民主主義に向けて:【読書録】渡辺孝次『時計職人とマルクス――第一インターナショナルにおける連合主義と集権主義』同文館、東京、1994年12月19日初版発行。

渡辺孝次『時計職人とマルクス――第一インターナショナルにおける連合主義と集権主義』同文館、東京、1994年12月19日初版発行。 19世紀スイスの労働運動の研究者による、第一インターナショナルにおけるスイスの時計職人の役割を明らかにした書。あとがきによ…

読書録:松田道雄『日本知識人の思想』筑摩書房〈筑摩叢書44〉、1965年7月25日発行。

討幕革命から安保闘争までの日本の知識人・インテリゲンチアに関する論考集。以前斜め読みしたものを今回改めてしっかり読むことにした。私がロシア語のинтеллигенцияのカタカナ表記を「インテリゲンチャ」でも「インテリゲンツィア」でもなく、「インテリゲ…

トゥハチェフスキー粛清事件に見られる民衆のスターリン支持について――クロンシュタット叛乱を偲ぶ

「赤いナポレオン」こと、ソ連赤軍元帥ミハイル・トゥハチェフスキーが1937年6月にスターリンに粛清(処刑)された際に、当時の日本の左翼文学者たちはこの事件を以下のように捉えたとのことである。 “ 昭和十年代の初頭において、左翼的あるいは同伴者的知…